変形性膝関節症に圧縮タイツは効果あり?

変形性膝関節症の治療は、病院に行けばいい、薬を飲んでいればいい、というものではありません。整形外科へ通ってもなかなか痛みが改善せずにインターネットで何か膝の遺体を改善する方法はないかと探している方が多いことと思われます。トレーニング・ストレッチ・サプリメント・インソール・食事など様々です。

その中に足のむくみをとる「圧縮タイツ」もあります。圧縮タイツは変形性膝関節症の方が使用するのはどうなのか説明したいと思います。

 

圧縮タイツとは?

圧縮タイツとは、ふくらはぎを適度に圧縮してくれるタイツです。医療用から、ファッション用のものまで幅広い種類があります。主にむくみ防止のために使用されるものです。

 

医療用のものは下肢静脈瘤や深部静脈血栓の予防のために使われているものです。むくみ防止のものですが、膝の痛みにも効果があるのでしょうか。

 

変形性膝関節症で圧縮タイツを使用するというケースはあまりないようです。圧縮が強すぎると、血流が悪くなってかえって状態が悪化してしまう場合もありますので注意してください。

膝の痛みに圧縮タイツはNG?

医療用の圧縮タイツは、変形性膝関節症の方にあまりおすすめできませんが、スポーツタイプのランニングタイツなら効果があると言われています。

 

ランニングタイツにも様々な種類があり、防寒性しかないようなものもありますが、適度な着圧があり、膝と腰のサポートになるものもあります。ランナーも膝を傷めることがありますので、ランニング用のタイツは膝をサポートしてくれると言われています。テーピングの原理を使用していて、地面に足がついた時の衝撃を緩和してくれるものもあります。

 

一見、そのように聞くと膝にかかる負担を軽減してくれるので変形性膝関節症にも効果があるのではと思う方がいらっしゃると思います。

 

しかし、私はランナーでさえ膝など足に痛みがある方の圧縮タイツを着用することはお勧めしていません。

人間の体の痛みは「痛覚」という感覚受容器で痛みを感じています。一方「触られた」感覚というのは「触圧覚」という受容器で感じています。触られた感覚と痛い感覚は違う通路を通って脳に伝えられ「痛い」「触られた」と感じます。

「痛み」というのは痛覚が反応して脳へ「痛いです。」という信号を常に送っている状態です。

「触られた」という感覚は「痛い」感覚よりも早く脳へ届きます。そのため触られていると「痛い」感覚が少し麻痺します。

圧縮タイツは足全体を締め付けるのでいわゆる「触られた状態」です。「触られた」という感覚が脳に行き続けるので痛みが麻痺します。そのため圧縮タイツを履くと一端は痛みは和らいだ感じがしますが、それは痛みそのものを改善しているというより一時的に痛みを感じなくしているだけなのです。

圧縮タイツを履いて痛みがやわらいだからと言って無理をしていると返って膝に負担を強くしてしまうかもしれません。

変形性膝関節症は圧縮タイツではなく保温性の高いタイツがお勧め

上記でも説明したように変形性膝関節症の方に圧縮タイツはお勧めしません。ランニング用の圧縮タイツを履いて痛みが少し和らいだとしても痛みが改善したわけではなく、麻痺しているだけなのでその状態で歩くことを続けているといずれは痛みが増してくる可能性も考えられます。

膝を保温することはとても大事です。膝関節は血管が少ない関節であるため冷えると血液循環が悪くなってしまいます。血液循環が悪くなると膝関節に栄養がいきわたらなくなり、変形性膝関節症の進行を進めてしまいます。そのためできるだけ膝関節周りを冷やさないようにして血液循環をよくしてあげることが大事です。

圧縮タイツというより、あまり締め付け感の少ないサポーターなどで保温をするのが良いでしょう。