変形性膝関節症のリハビリ

「変形性膝関節症を改善するにはリハビリが大事!」と言われていますがどのようなリハビリが適しているのでしょうか?

また、変形や痛みが強い場合は手術を行うことがあります。手術を行った場合のリハビリはまた違ったものになります。

手術をしない場合のリハビリ方法

変形性膝関節症になると、膝の曲げ伸ばしがしにくくなってきます。膝を動かさないでいると周りの筋肉まで固くなってしまい、歩きにくくなるなどさらに症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 

ですから、症状が悪化しないためにもリハビリは大切です。リハビリには様々な方法がありますので、いくつか紹介していきます。

ただし、同じ変形性膝関節症でも症状の度合いや進行具合など、人によっては逆効果になる場合もありますので、行うときは必ず専門の医療機関に相談してから行ってください。

膝の曲げ伸ばし

膝の可動域を確保するためにも、膝の曲げ伸ばし運動は大切です。痛みがあるときは、膝を温めてから行うと、筋肉が柔軟になっているので動かしやすくなります。蒸しタオルで温めたり、サポーターをしたりするとよいでしょう。お風呂の中で行うのも良いですし、お風呂上りも体が温まってやりやすいと思います。曲げ伸ばしに関するリハビリですが、重要なのは「痛いほどやらない」ということです。日本人は頑張り屋さんが多いため、「痛くても頑張って曲げればその先には・・・」と考える方もいますが、痛いのに無理に曲げると逆効果なので注意してください。痛みの範囲内でこれ以上曲げると痛くなってしまうというギリギリのラインで曲げ伸ばししてください。痛いのに無理をして曲げていると関節内の炎症が返って強くなってしまう場合もあるので気をつけてください。

筋力トレーニング

足や膝の骨の周りの筋肉を強くすることで膝関節への負担を減らすことができます。また筋力トレーニングで筋肉を動かすことにより膝周りの血液循環がよくなるので変形の進行を遅らせる効果もあるので筋力トレーニングもとても大事になってきます。

 

歩くときはもちろん、椅子から立ち上がるときや、階段ののぼりおりをするときなど、膝の筋肉が重要となっている動作は多いです。

 

膝への負担が少なく、筋肉を鍛える運動は、水中でのウォーキングがおすすめです。水中では浮力があるので膝の負担が少ないですが、水圧で抵抗があるので筋肉運動をすることができます。また、自転車をこぐこともおすすめです。ここでのポイントはご自分の現在の年齢や体力です。例えば50代、60代で変形性膝関節症と言われた方が水中歩行が良いということでゆっくりと歩いていても筋力トレーニングにはなりません。もっと負荷をかけないといけないので水中ウォーキングではなく、水中ランニングくらいの気持ちでスピードを上げて前に進む必要があります。お仲間とおしゃべりしながらゆっくり・・・とやってしまうと返って水中の中で膝が冷えて悪影響になるだけになってしまうので水中ウォーキングもやり方に注意です。80代以降の方は水中ウォーキングで平気ですが水中内で痛みがあまりないようでしたらできるだけ早く歩く意識で歩きましょう。そのほうが足にかかる負荷が増し筋力アップになります。お仲間とはプール内でおしゃべりせず、プールをでてからお話しをするようにしましょう。プールに温泉施設やお風呂がついているなら温めながらお話しするのは大変良いことです。

自宅でできるリハビリ

仰向けになり膝の下にタオルや枕などをいれます。その状態で、膝下の枕をつぶすように膝を伸ばします。

この状態で5秒キープします。踵を曲げた状態でおこなってください。太ももに力が入っていることを確認してください。この運動を15回~20回毎日1~2セットおこなってください。この運動は等尺性運動と言い、関節運動を伴わない筋力トレーニングになりますので膝関節に負荷をかけずに太ももに筋肉を鍛えることができます。安全でかつ効果の高いトレーニングですのでやってみてください。

 

自宅でうまく行えない場合は病院のリハビリ科などで受けることができます。

ウォーキング

膝の痛みが強い場合、ウォーキングは逆効果になりますので、まず筋肉運動からはじめてください。

 

ウォーキングを行うときは顎を引いて胸を張り、腕を大きく降って歩きましょう。リズムカルに歩くようにするといいです。普段より少し早歩きで、息が上がるくらいの速さで1回20~30分ほど行いましょう。週3回ほど歩くのがおすすめです。ウォーキングも痛みがある状態ですと20分歩くのが辛いと思います。まずは20分~30分も目指し痛みがあまり強く出ない長さでウォーキングをしましょう。

手術をした場合のリハビリ方法

手術をする場合は。人口膝関節に置き換える手術が多く行われます。手術後はすぐにリハビリが開始されます。

 

はじめは膝の曲げ伸ばしから、慣れてきたら歩行練習を行います。階段の上り下りなど、日常生活で必要な動作ができるようにリハビリをしていきます。病院によって退院時期は異なりますが、退院してからもリハビリで通院できる場合があります。

 

変形性膝関節症の手術を行う人は、症状が悪化していた人です。手術前は痛みを我慢しながら生活をしていたため、正しい姿勢や歩き方ができていない場合が多いです。リハビリをして、正しい歩き方を取り戻していきましょう。

ゆがみを正すリハビリ

変形性膝関節症の方はほとんどの方が足(足根骨)からスネの骨(下腿)、太ももの骨(大腿骨)がゆがんでいます。ゆがみをなおさなければいくら筋力トレーニングをしても再び痛みがでてくる可能性が高いのでゆがみをただすエクササイズも必要です。

私の提唱している「足反らし」は変形性膝関節症にも大変効果的ですのでぜひ実践してみてください。