変形性膝関節症の手術の種類

変形性膝関節症には保存療法のほかに、手術療法があります。一般的に、保存療法を行っても効果が見られなかった場合、手術療法に踏み切るケースが多いです。

 

手術にはどんな種類があるのか、手術をすれば必ず効果が表れるのか、などをまとめました。

どんな人が手術を受けるの?

変形性膝関節症で手術を受ける人は、末期まで進行してしまった人や、保存療法を行っても効果がなかった人が多いです。

 

また、手術には体力が必要になってきます。高齢者の場合は、糖尿病や心臓病などの合併症が問題となってきます。また、どこまで回復したいのかによっても手術をするかしないのかが決まります。

 

お医者さんがすすめる時期が適切な時期だと思いますが、手術になる可能性もあるということをあらかじめ考えておくとよいかもしれません。

関節鏡視下手術

手術には種類があります。一番簡単な手術は関節鏡視下手術です。

 

膝の中に内視鏡を入れて行う手術ですので傷も小さくて済みます。内視鏡で関節内を観察し、変形した軟骨や半月板などの処理を行います。

 

手術後数日で歩行が可能になるので、回復が早いです。ただし、効果があまり持続しない場合もあります。

高位脛骨骨切り術(こういけいこつこつきりじゅつ)

こちらはO脚を矯正する手術です。脛骨の形を変え、O脚を矯正することで膝の内側にかかる負担を軽減することができます。スポーツ選手なども行うことがある手術です。

 

矯正した骨がくっつくまでに2~3か月かかりますが、手術後はスポーツをしたり、重労働をしたりできるようになるまで回復します。入院は3週間程度が一般的です。

 

ただし、こちらの手術は膝の変形が中度でとどまっている場合に有効です。末期でまったく軟骨がない場合は適用できません。また、日常活動性が高い人が治療の対象となることが多く、70代以降の高齢者ではあまり行われません。

人工関節置換術

こちらは、変形した関節の表面を人口の部品に置き換える手術です。軟骨が完全になくなったなど、膝が大きく変形していて、日常生活に支障をきたすばあいに行われる手術です。

 

手術後は痛みがなくなる効果は高く、歩行や立ちすわりなどはできるようになります。ります。ただし、正座ができなくなるなど、深い曲げ伸ばしなどはできなくなります。そのため、靴下がはけない、爪切りができない、階段が昇りにくい、重いものが持てないなどの弊害が出てしまいます。ですから、こちらの手術は、保存療法でどうしても効果が出なかった場合行うと考えてよいでしょう。

 

入院は1か月程度で、6週間ほどすると杖を使って歩けるようになります。

 

人工の部品は金属やプラスチック、セラミックなどでできています。全体を置き換える全置手術と、部分的に置き換える単顆置換術(たんかちかんじゅつ)があり、膝の状況などによって変わってきます。

手術することを決めた方は医師により技術差があることを十分頭に入れておくこと

高齢社会に伴い、変形性膝関節症の患者はいまだ増加傾向にあります。人工関節置換術などの手術を受ける数も増えています。

整形外科では初めは手術をしない保存療法で様子をみますが、整形外科の保存療法で痛みが改善するという方はあまり多くありません。結果、徐々に痛みが進行し、手術適応になるケースがあります。

膝が痛い場合、遠方の整形外科へ通うのは困難なため家の近くの整形外科へ通うことになると思います。そこで手術と診断されても「家の近くで通いやすいから」という理由で手術する病院を選ぶのはお勧めできません。

人工関節置換術は大きな手術になり、医師の間でも技術差があります。

医師の技術によってその後の後遺症や回復に差がでるので医師の症例数や実際に手術を受けた方の声など様々な角度から手術を受ける病院を探した方が良いでしょう。

手術は「やり直し」がききません。なのでご自分で納得するまで調べ、かつ「この先生に手術してもらいたい!」と思う方に手術してもらうことをお勧めいたします。