半月板部分断裂で手術適応になるケースあり?

半月板損傷で起きる半月板断裂は、半月板組織が完全に分断されてしまう完全断裂と、つながっている部分が残っている部分断裂とがあります。半月板部分断裂の場合で、手術療法を行うことはあるのでしょうか?詳しくみていきましょう。

保存療法と手術療法

半月板の部分断裂と聞くと、「一部分だけの断裂なので手術までしなくても置いておいても大丈夫では?」、「部分的な断裂であれば、自然にくっつくのでは?」と思われることもあるでしょうが、残念ながら半月板はたとえ少しの断裂でも、足や手の擦り傷の様に時間が経てば治るということはありません。断裂した部分の大きさ、種類、半月板の変性がみられないか、靭帯の損傷は合併していないかなどの条件によって、保存療法か手術療法かが決まります。

 

保存療法で様子を見るのは、半月板損傷の程度が軽症の場合で、ロッキング症状や膝崩れがなく、薬物療法、運動療法などの保存療法で痛みと膝の動きがコントロールできている場合、日常生活やスポーツもサポーターやテーピングなどを利用して行なえている場合などです。一方、手術療法が選択されるのは、ロッキング症状や膝崩れがみられる場合、保存療法を行っても痛みが強く日常生活に大きな支障をきたしている場合、著しい変性を起こしている場合、靭帯損傷を伴っている場合などで、現状態で日常生活に影響する大きな症状が出ている場合や、今後、半月板を残すことでさらに損傷が大きくなる可能性がある場合に行われます。

 

半月板部分断裂は断裂する方向によって、水平断裂(半月板の厚みの層に対して水平に断裂する場合、一部分が弁状にめくれてしまう弁状断裂もあります)、垂直断裂(半月板に垂直方向に断裂が走ります)、水平と垂直が合わさった複合断裂とがあります。垂直断裂で斜め方向に断裂している場合や、内側部分から裂けるように断裂している場合、半月板の辺縁部に沿って平行に長い距離の断裂がみられる場合はバケツ柄状断裂(バケツの柄の形状に弓なりに太い幅で断裂してしまう)に発展するリスクが高くなります。

半月板部分断裂で行われる手術療法

半月板部分断裂の場合は、断裂の部位によって手術の方法も変わってきます。

半月板のCの形状の内側部分から中央部分までの断裂の場合は、半月板の内側から断裂している部分のみを切除する部分切除術が行われます。辺縁部に近い損傷の場合は、内側から辺縁部までを全て切除してしまうと、半月板がほとんど残せなくなるので縫合術が行われます。中央部分と辺縁部と2か所の部分断裂がある場合は、中央部分は切除術、辺縁部は縫合術と組み合わせて行う場合もあります。

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半月板損傷の治療

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