半月板損傷に手術は効果あり?

半月板をした際に、整形外科では手術をしないで症状の緩和をめざす保存療法と手術をおこなう手術療法とに分類されます。損傷半月板損傷の保存療法では、ステロイド注射を行うことがあります。ステロイド注射とはどのような治療で、半月板を損傷した際には効果はどのくらいあるのでしょうか?詳しく解説していきます。

ステロイド注射とは?

半月板損傷で行うステロイド注射とは、ステロイド剤(副腎皮質ステロイド剤)を膝関節内に注射する治療です。ステロイド剤とは、人の副腎皮質という臓器で作られるホルモンを化学合成して作られた薬剤で、注射薬以外にも内服薬や点眼薬、塗り薬、吸入薬などの投与方法があり、内分泌疾患、膠原病、アレルギー性疾患、呼吸器疾患、腎臓病、血液疾患、神経・筋疾患、消化器疾患、目の疾患などに幅広く用いられています。ステロイド剤は、比較的強い抗炎症作用と免疫抑制作用を持ち、治療効果が高く、即効性もある薬剤です。

半月板損傷でステロイド注射を行うとき

半月板損傷で膝関節内へのステロイド注射は、非ステロイド性の抗炎症剤(湿布や痛み止めの飲み薬)で効果が得られなかった場合や、膝関節内に水が溜まり、腫れている場合などに使用されます。膝関節の炎症がみられる場合は、まず、非ステロイド性の抗炎症剤の内服薬、湿布、塗り薬、座薬などの処方と、膝関節内軽い抗炎症作用、痛みの軽減、潤滑剤として関節内の動きを滑らかにするなどの作用があるにヒアルロン酸注射を行うことが多いです。非ステロイド性抗炎症剤とヒアルロン酸注射でも痛みがひかない場合、炎症の度合いが強い場合はステロイド注射が選択されます。膝関節内に水が溜まっている場合は、ヒアルロン酸を注射しても効果がないため、水を抜く処置を行ってステロイド注射を行うこともあります。

ステロイド注射を受けるときの注意点

ステロイドは炎症を鎮めて痛みを和らげるという強力な作用を持つ反面、副作用も強く表れやすく、注意が必要です。ステロイド注射を何度も打つと、軟骨がもろくなると言われており、1年に2回まで、注射のペースは3カ月以上の期間を空けるべきと言われています。また、関節内は普段無菌に近い状態のため、細菌感染に弱く、ステロイド注射を打つ時、針を関節内に差し込むのと一緒に皮膚についている細菌を関節内に押し込んでしまい、感染するということがあります。ステロイド注射は炎症を鎮め、痛みを和らげるという効果が高い治療法ですが、リスクもそれなりに高いので、ステロイド注射について熟知して、技術もある医師のいる病院を選択するようにしましょう。

痛みをとる即効性があることからステロイド注射をすぐに打ってしまう医師もいます。しかし、上記でも説明したように副作用が強く、できれば使用したくない注射です。どうしてもの時に使用する注射と覚えておきましょう。また半月板損傷の際に炎症が取れれば痛みが完治するわけではありません。一過性にステロイド注射で炎症を抑え、痛みが和らいだとしても1か月から数か月後に再び痛みが再発してくる可能性もあります。この時に再びステロイド注射でしのいでしまうと膝を支えている軟骨や靭帯、腱なども弱くなると言われています。何度もステロイド注射をしても痛みがもどってしまい、他の治療法(鍼灸や整体などの代替療法)を選択したとしても膝周りの組織がステロイド注射により弱くなってしまっていると改善に時間がかかってしまうケースが多いです。

ステロイド注射は最後の手段にとっておき、それ以外の保存療法で痛みの改善がみられないかを検討した方がその後スポーツを続けるうえでも良いでしょう。

 

膝を痛めた→整形外科に行った。→半月板損傷と診断→病院で理学療法、薬物療法などの保存療法を続けるか、鍼灸や整体など代替医療で改善が見られないか試す→それでも症状が変わらない場合、炎症がまだ強い場合ステロイド注射を試すのも良い(私個人はステロイド注射は副作用を考えるとお勧めではないです。)→それでも改善しない場合は手術を検討する

という流れで治療を考えていただくのが良いでしょう。

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半月板損傷の治療

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