円板状半月板とは? 膝にかかる負担は変わる?

通常三日月形をしている半月板ですが、日本人の数%~十数パーセントの人に円板状半月板という、円板の形をした半月板の方がみられます。この円板状半月板は通常の半月板と比べて、どのような影響を膝に及ぼすのでしょうか?今回は、円板状半月板について詳しくみていきましょう。

円盤状半月とは?

通常、半月板は中心に穴の開いた形をしていますが、生まれつき、中央に穴がない円板状の形をした大きな半月板の方がいます。円板状半月板は東洋人に多く、外側半月板に多くみられます。先天性のひとつの身体の特徴であり、病気ではないので、生涯にわたって何も症状が出ない方もいらっしゃいます。

円板状半月板で膝にかかる負担とは?

円板状半月板では通常、穴の開いている中央部分にも半月板が存在します。通常の半月板ではCの形によって、外側の円形の部分で荷重を受け、上手く分散しているものが、中央部分にも厚みがあるので負荷が直接かかり、半月板損傷を起こしやすくなります。

円板状半月板で膝にかかる負担とは?

繰り返される膝への荷重、膝の屈伸の動きに伴って円板状半月板の中央部分に負荷がかかるため、水平断裂や縦断裂が組み合わさった複雑な断裂を起こしやすくなります。断裂した部分がめくれ上がることや、完全断裂した部分が浮遊して、大腿骨の関節面と脛骨の関節面との間に挟まってロッキングを起こすこともあります。

 

幼稚園や保育所、習い事の体操教室などで行う程度の運動で、子供が膝の半月板損傷を起こすことは稀ですが、「たくさん歩いた時」、「走った時」、「縄跳びや跳び箱など、ジャンプをした時」に、膝の痛みや引っかかる感じを訴える場合には円板状半月板であることが多いので注意が必要です。

円板状半月板に負担がかかったら

整形外科では円板状半月板で、半月板損傷が起こり、膝の痛みや引っ掛かりなどが生じている場合は手術を行います。手術は、半月板損傷の起こっている部分を、通常の半月板の形状に近づくように円板状の真ん中をくりぬくように切除します。

 

半月板の辺縁部の損傷については、自然治癒も期待できるため、保存療法で膝に負担のかからない姿勢や動作の指導、膝周囲の大腿四頭筋の筋力トレーニングやハムストリングスのストレッチなどを行い、膝への負担を軽くするための運動療法を行います。痛みやロッキングが改善しない場合は、半月板の縫合術を行うこともあります。

円板状半月板では膝への負荷が大きくなることから、将来的に変形性膝関節症を起こすリスクも高くなります。

 

膝の痛みが出る前はどの程度動けていたかも注目したほうがよいでしょう。例えば5年間同じ競技をしていて痛みが全くなかったが、膝に痛みが出るようになったと仮定します。それで円盤状半月板による痛みと診断されても即手術とは決めつけないほうがよいでしょう。5年間痛みなくスポーツを続けられたということはその時の状態に戻すことも可能です。太ももの骨(大腿骨)やスネの骨(脛骨)にゆがみが生じることで半月板にかかる圧が強くなり、円盤状半月であったため痛みが出たということもあります。この場合、円盤状半月が原因というより、骨のゆがみが原因で半月板に負荷が増えたにすぎません。そのため下肢のゆがみを矯正すると改善する可能性もあります。円盤状半月と診断され、物理的に円盤状半月が治らなくても下肢のゆがみを矯正することで痛みが改善する可能性は十分にあるでしょう。

症状について詳しくはこちら

半月板損傷の治療

関連記事