半月板損傷の痛みでペインクリニックに行くのはどう?

半月板損傷では膝の痛みを伴います。痛みがあると動くことが億劫となり、日常生活もままならず、精神的にもストレスがかかって辛い思いをしますよね。ペインクリニックは痛み治療の専門病院ですが、半月板損傷の痛みがあるときにかかっても良いのでしょうか?

 

ペインクリニックという名前は知っているけれども、実際どんな治療をするのかわからないという方も多いのではないでしょうか?今回は半月板損傷の痛みとペインクリニックについて説明していきます。

半月板損傷でみられる痛みとは

半月板自体には辺縁部のわずかな部分にしか痛みを感じる受容体(痛覚)はないので、半月板損傷でみられる痛みのほとんどは断裂した半月板が膝関節の組織にぶつかる刺激によって炎症を起こす痛みです。半月板損傷はスポーツや事故など、受傷のきっかけがあって生じることが多いので、受傷直後の急性期の痛みは、消炎鎮痛剤や痛みを引き起こす原因となっている損傷した半月板を除去することで改善がみられます。しかし、急性期を過ぎても痛みが残る場合があります。

・膝関節内で炎症が繰り返し起こること

・膝関節周囲の筋肉の緊張のバランスが崩れること

・損傷時の衝撃で関節にゆがみが生じてしまうこと

・急性期の痛みの時に癖づいてしまった動きのため、体の連動性が取れず膝に負担のかかる動きになってしまっていること

などよって痛みは生じ、慢性化した痛みとなって、増減を繰り返しながら継続してみられます。

ペインクリニックで治療できることとは

ペインクリニックで治療の対象としているのは慢性化している痛みに対してです。慢性化して継続して見られる痛みは交感神経を興奮させて、痛みがみられる周辺の血管の収縮を起こします。血管が収縮して血流が低下すると、痛み物質が放出されてさらに痛みが増す結果となります。この悪循環を繰り返して痛みはなかなか改善しなくなります。

 

ペインクリニックではこのような慢性化した痛みの治療を中心に行います。痛みがみられる神経や組織に局所麻酔薬やステロイド薬などを注射して痛みに直接働きかけ、交感神経の興奮を抑制して痛みの悪循環を断ち切ります。これが神経ブロック療法といわれる治療です。膝関節内に水が溜まっている場合は水を抜き、局所麻酔薬やステロイド薬、ヒアルロン酸などを注入して、炎症・痛みの緩和、関節内の潤滑作用を促す治療を行うこともあります。

半月板損傷でペインクリニックの治療は有効?

ペインクリニックで行われるのは痛みを緩和するための治療です。半月板損傷そのものを治癒することはできませんが、半月板損傷によって起こる痛みの緩和は行えます。急性期を過ぎても慢性化した痛みが続いている場合、ペインクリニックの治療によって痛みの緩和が図られることもあるでしょう。しかし、痛みを誘発している根本の原因は治療できないので、一時的に痛みは緩和しても、また痛みがぶり返すことが多々あります。慢性化した半月板損傷の痛みを改善するには痛みの原因に挙げた

・膝関節内で炎症が繰り返し起こること

・膝関節周囲の筋肉の緊張のバランスが崩れること

・損傷時の衝撃で関節にゆがみが生じてしまうこと

を解消することです。膝関節内の消炎鎮痛を図り、膝周りの硬くなってしまった筋肉を緩めバランスを取り戻し、関節のゆがみを矯正し、連動性のとれた動きを取り戻せば半月板損傷の慢性的な痛みは改善するでしょう。