変形性膝関節症と半月板損傷の見極め方

変形性膝関節症と半月板損傷はどちらも膝の痛みを伴う疾患です。変形性膝関節症と診断されても半月板損傷が隠れている場合もあります。膝の痛みが変形性膝関節症からきているのか、半月板損傷からきているのか、その診断の鑑別はどのように行うのでしょうか。それぞれの疾患の見極め方をみていきましょう。

変形性膝関節症の診断

変形性膝関節症の診断は、膝の痛みの訴えなどの問診と、膝の痛みが起こった経緯、膝内側を押して痛みがあるかどうか、膝関節の可動域、腫れの有無、O脚変形の有無などの診察を行い、X線検査で関節間の隙間を見て診断が行われます。 

 

中高年の女性に多くみられ、初期は動作の開始時に痛みが出ますが、だんだん痛みは増していき、安静時にも痛むようになります。関節の動きも制限され、膝が伸びなくなり、歩くことも困難になるという特徴に当てはまるかどうかも判断の基準となります。

半月板損傷の診断

半月板損傷は、スポーツをしている若年者に多く、ジャンプの着地時や、他の選手と接触時などや事故で膝を痛めたなどの受傷のきっかけがあることが多いのが特徴です。半月板損傷が起こるような経緯があるかどうか、アプレー圧迫テストやマクマレーテストなどの徒手検査で半月板損傷を疑う症状が見られるか、膝のロッキングやギビングウェイなどの半月板損傷に特徴的な症状があるかをみて、半月板損傷が疑われればMRI検査を行います。 

変形性膝関節症と半月板損傷の確定診断には

変形性膝関節症の場合は関節軟骨の損傷で、半月板損傷は半月板の損傷なので、どこに損傷が起こっているかをMRIで判断する必要があります。半月板は、X線検査では写らないので、MRI検査でしか半月板の状態を確認することはできません。したがって、変形性膝関節症と半月板損傷の見極めにはMRI検査を受けることが必須となります。MRI検査では、半月板の内側か外側の損傷か、水平断裂か縦断裂か、変性断裂かということまで診断が行なえます。 

 

特に、中高年では半月板損傷の変性断裂と変形性膝関節症が合併していることも多く、X線検査だけで変形性膝関節症と診断され、保存療法でも痛みなどの症状の改善が認められない場合は、半月板損傷が隠れているかもしれません。MRI診断に詳しい専門医の元で診断を受けるのが良いでしょう。 

症状について詳しくはこちら

半月板損傷の治療

関連記事