半月縦断裂ってどんな状態?

半月板損傷は断裂の仕方によって、縦断裂、横断裂、水平断裂、フラップ状断裂などと分類されます。半月板縦断裂とはどのような状態の損傷であるのかを詳しくみていきましょう。

半月板縦断裂とは

半月板縦断裂とは、半月板のCの字の形に沿って断裂が起こる状態です(図1 半月板縦断裂 参照)。半月板縦断裂は、半月板の辺縁部側1/3に起こりやすいといわれています。血行が少ない半月板ですが、関節包に近い辺縁部には血流があり、一度損傷すると治りにくいと言われる半月板でも、辺縁部1/3は、自然治癒が望める部位でもあります。

半月板縦断裂は、スポーツ時に外傷によって生じる、前十字靭帯損傷と内側半月板損傷にともなうことが多くみられます。縦断裂が生じると、痛みや、膝関節の引っ掛かり感などの症状がみられます。

縦断裂の断裂が横方向に大きく広がると、バケツ柄状断裂となります(図2.3 バケツ柄状断裂 参照)。バケツ柄状断裂では、拡がった一方がバケツの持ち手のように見えることからバケツ柄状断裂と呼ばれます。バケツ柄状断裂では、バケツの持ち手のようになった部分が膝関節間に挟み込まれて、引っ掛かりやロッキングを起こします。ロッキングを起こすと、膝関節に激痛が生じ、膝を伸ばすこと、曲げることができない状態となります。

バケツ柄状断裂は、外側半月板の円板状半月によくみられます。円板状半月板は、半月板がCの形ではなく、Oに近い形をしており、半月板の真ん中部分が分厚いため、膝関節にかかる負荷を受けやすく、少しの負荷でも損傷を起こしやすい形状となっています。

半月板縦断裂の治療

半月板は膝関節の重要な機能を担っているため、できるだけ切除を避け、縫合して温存することが多くなっています。半月板の縦断裂では、バケツ柄状断裂であっても、治癒が望める場合は、断裂部分を糸で縫い合わせる縫合術が選択されることが多いです。しかし、縫合術後は、手術した足への荷重制限があり、切除術後に比べて入院期間も長くなるため、高齢者では、足への荷重制限や入院期間が長くなることで、歩行や日常生活レベルの低下が予想される場合は、切除術を行うこともあります。

半月板損傷の程度や年齢、日常生活レベル、活動性などによって総合的に手術方法は選択されます。

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半月板損傷の治療

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