半月板フラップ状断裂ってどんな状態?

半月板損傷には、損傷の状態によって、いくつかの種類に分けられます。フラップ状断裂とは、どのような損傷の状態なのでしょうか。詳しくみていきましょう。

半月板フラップ状断裂とは

半月板損傷は、断裂の仕方によって縦断裂、横断裂などと呼び方がありフラップ状断裂は、弁状断裂とも呼ばれます。フラップ状断裂は、半月板が断裂して、先が弁状となっている状態です(図1 フラップ状断裂 参照)。 

内側半月板の後節で起こりやすく、半月板の内側から横断裂が生じ、斜め方向に断裂が拡がっていき、フラップ状に断裂すると考えられます。

 

フラップ状断裂では、断裂した端が半月板から離れて自由に動いている状態のため、自由になっている部分が膝関節の間に挟み込まれ、引っ掛かり感や激痛を生じるなど、大きな症状が出やすくなります。 

 

半月板の加齢による変性で徐々に半月板の中が悪化していく水平断裂では、フラップ状断裂ほど大きな症状がみられることはあまりありなく、断裂を起こして時間が経過してから、半月板の状態が悪化した状態で見つかるケースが多くなります。一方、フラップ状断裂では、歩くことも困難となるほどの症状が出ることもあるため、早期に診断がつき、治療を開始できるケースが多くなります。 

半月板フラップ状断裂の治療

半月フラップ状断裂の治療は、断裂している部分を縫合しても、再び、断裂するケースが多いため、フラップ状になっている部分を切除する部分切除術(図2半月板のフラップ状断裂の部分切除)主流ではありますが、半月板を切除することによって、膝関節軟骨のすり減りが進むことなど、膝関節への負担が大きくなることがわかっており、最近では、以前は切除していたような断裂でも、縫合術が行われることもあります。半月板は膝関節軟骨への負担をできるだけ避けるために、半月板を温存する方向に治療が変化してきています。 

切除術や縫合術を行った後は、膝関節の可動域訓練や膝関節・股関節周囲および体幹の筋力強化訓練、立位・歩行訓練、日常生活動作訓練などのリハビリテーションが行われます。半月板の断裂の状態や、術後の回復程度によってリハビリテーションの進み具合も異なりますが、おおよそ、スポーツ復帰までには、切除術の場合は、術後2~3カ月、縫合術の場合は6カ月程度要するといわれています。

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半月板損傷の治療

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