肉離れのテーピング~ハムストリングス編

スポーツ選手のケガに多い肉離れ。適切な治療は当然必要ですが、その後も再発しやすいという点や肉離れを起こした時の痛みなどが忘れられず、暫くの間は不安や恐怖心も残っています。それらのことをクリアするために用いられるのがテーピング。テーピングには物理的作用だけでなくメンタル面をサポートする要素も備わっているのです。 

テーピングも医療行為のひとつです

テーピングは主にケガからの復帰時や再発の予防を目的に使用されます。 

・ケガをした部分のサポート 

・ケガに関係した運動制限を目的としたもの 

・再発の予防 

・不安や恐怖心の軽減に繋げる 

ギプスほどガチガチに固めてしまわず、適度に動けて且つ可動範囲を制限出来るのが大きなメリット。テープもドラッグストアなどで販売されており、医療機関を受診しなくても手に入ります。しかしテーピングは身体の構造や各部位の動き・役割を把握している人の指導のもとで行なわなくてはいけません。間違った巻き方をしてしまうと、症状を悪化させてしまうこともあります。テーピングも医療行為のひとつ。正しい知識を身に付けてから使用するようにしましょう。 

ハムストリングスは、ちょっと弱めな筋肉かも?

肉離れが発生しやすい部位のひとつであるハムストリングス。これは太ももの裏側にある筋肉のことです。太ももの前側の筋肉=大腿直筋に比べ、後ろ側=ハムストリングスは弱い傾向にあります。このアンバランスな状態のまま急激に筋肉が収縮すると、筋力の弱いハムストリングスが肉離れを起こしてしまうのです。肉離れを起こした直後はRICE処置を行ない、一定の時間をおいてから温熱療法へと切り替わります。 

何より重要なのは断裂部分を広げないようにすること。意識して動かしてみると分かるのですが、膝の関節を伸ばすとハムストリングスもグイッと引き伸ばされます。膝を伸ばすことでも、ハムストリングスの断裂部分の広がりに繋がりかねないということなのです。「太ももだけ動かさなければ大丈夫」という訳ではないのが分かりますよね。身体の仕組みを知ることの大切さを実感します。

ハムストリングスのテーピング

このように筋肉・骨・腱などの動き、仕組み、役割を把握することはとても大切です。テーピングもその知識がベースとなって初めて効果を表します。ハムストリングスのテーピングの方法では、まず筋に沿って縦に2本テープを貼ることが基本。その2本を軸に今度は横向きにテープを貼っていきます。ポイントになるのは「張る強さ(テンション)」。テンション弱いと効果が得られないばかりでなく逆効果になってしまうこともあります。必ず専門家の指導のもとで行なうことをおススメします。 

テープの種類もいろいろあります

またテープにもいろいろな種類があります。 

テーピング用のテープの代表格としては 

・エラスティックテープ~伸縮性あり 可動域が確保しやすい 肩、足首、膝向き 

・キネシオロジテープ~伸縮性あり 関節、筋肉の動きをサポートする 

・ホワイトテープ~伸縮性なし 動きを制限する為の固定用テープ 

・アンダーラップ~皮膚を保護するテープ テーピングの前に使用する 

などがあります。 

症状に合った物を使用することが大切なのはもちろんですが、肌が弱い人の為の商品も販売されているので、気になる方は店頭やネットなどでチェックしてみるといいでしょう。 

 

テーピングは有難い存在…だけど

テーピングは身体の動きをサポートしてくれる有難い存在。但し身体の構造、動き、役割などを正しく知った上で行なうのが基本です。テーピングをしていることで肉体面だけでなくメンタル面でも安心感を得られますが、ケガを治したり、ケガから完璧に守ってくれる物ではありません。 

そのことを頭に入れ、決して無理をせず、日頃から身体のメンテナンスをきちんと行なうよう心がけましょう。