アキレス腱炎の整形外科での治療

アキレス腱炎はランニングなどのスポーツをしている人に多くみられます多くは踵の痛みで歩きづらい、走れないなどの症状で発症しますアキレス腱炎で整形外科に受診するとどのような治療が行われるのでしょうか 

安静と痛みが出る姿勢・動作の中止

アキレス腱炎で整形外科を受診し、アキレス腱、またはアキレス腱の周囲が炎症を起こしていることが確認できると、まずは、「安静」にするように言われます。ランニングやスポーツなどのトレーニングがきっかけでアキレス腱炎を発症した場合はトレーニングの中止を、立ち仕事などがきっかけで発症した場合は、痛みが出る姿勢をとらないこと、痛くなったら休憩することを勧められます。 

 

炎症が起こっている時に、さらに炎症を悪化させるような要因はなるべく避けて、炎症が鎮まるのを待ちましょうということです。 

 

アイシング

痛みが出てすぐの急性期の場合は痛みのある部分、赤く腫れている部分を冷やすように言われます。これは、冷やして血管を収縮させることで炎症が起こっている部分の血流を低下させ周辺の組織にまで損傷が広がることを防ぎます。また、冷やすことで痛み物質の産生を減少させることや、感覚を麻痺させることで痛みを軽減させること、筋肉のけいれんを防ぐ効果もあります。 

薬物療法

痛みが強い場合は消炎鎮痛剤の内服薬や湿布薬、塗りなどが処方されます。痛みや炎症を抑える作用があります。 

インソール

踵の衝撃を和らげるヒールパッドを靴に入れることもあります。アキレス腱炎はアキレス腱への負荷が度重なって起こる場合が多いので、踵にクッションの代わりとなるものを入れることでアキレス腱への負荷が軽減します。また、足首の底背屈の際のアキレス腱の伸び縮みの動きも少なくなるのでく時の痛みが緩和します。 

ストレッチ

アキレス腱炎はふくらはぎの筋肉が硬い人や、足のアーチが崩れている偏平足の人などで起こりやすくなります。急性期の炎症が落ち着いた後に開始します 

ふくらはぎのストレッチ

片足を一歩前に出し、後ろの足の膝を伸ばしたままふくらはぎを伸ばすと腓腹筋が、後ろの足の膝を軽く曲げてふくらはぎを伸ばすとヒラメ筋が伸びます。 

足のアーチを整える運動

床に重りをのせたタオルを敷き、足の指でタオルをつかみ、手前にたぐり寄せていきます。たぐり寄せたら、今度は足の指を開いてタオルを伸ばしていきます。 

靴やトレーニングメニュー、地面、姿勢の見直し

靴の踵が柔らかすぎるものや硬すぎるもの、踵のすり減りに左右差がある場合、姿勢のアンバランスがみられる場合地面の凹凸が激しい、傾斜がきつい、足がとられるようなぬかるみがある場合、準備運動やケア不足、メニューがハードすぎる場合などもアキレス腱炎となるリスクが高くなります。環境面の見直しをして修正や助言を行います