でっちり姿勢(骨盤前傾)は股関節の痛みを引き起こす

でっちり姿勢とはお尻が後ろに突き出たようなしせいであったり、腰椎(腰の骨が)極端に沿った状態(反り腰)になってしまっている方の姿勢です。でっちり姿勢だと骨盤は前傾してきて股関節の痛みの原因となります。

でっちり姿勢が股関節に及ぼす影響について説明します。

でっちり姿勢だと股関節は少し曲がった状態(軽度屈曲位)になってしまう

股関節はまっすぐ立っている状態だと体の重心は股関節の真ん中のほんの少し後ろを通ります。

重心がほんの少し後ろを通る為、少し上半身は後ろに倒れるような力が働きますが、股関節の前側にある腸腰筋という筋肉と関節を包む袋(関節包)の作用によりちょうど力が相殺されて安定していて、股関節周りの筋肉の力を使わずに立つことができます。

でっちり姿勢の人は股関節が少し曲がった姿勢になります。股関節が曲がった姿勢で立つと、体の重心は股関節の前側を通るようになります。

体の重心が股関節の前側を通ると上半身は前に倒れるような力が働きます。まっすぐ立った時のように倒れる力に対して相殺してくれる組織がないため、倒れないように筋肉が支えないといけなくなります。股関節の後ろ側に位置する大殿筋などが緊張して上半身を倒れないように支えます。

大殿筋が緊張した状態で歩き続けるとやがて大殿筋は疲弊し、臀部周辺の痛みを引き起こすこともあります。

でっちり姿勢は軟骨の薄い部分に圧力を加える

通常の姿勢の人が歩くと、股関節の関節軟骨の最も厚い部分に最も高い圧力がかかります。

しかし、でっちり姿勢だと、歩く際に股関節の軟骨の薄い部分に高い圧力が加わるようになり、軟骨にかかる負担が増し、軟骨がすり減ってきます。

軟骨自体は痛みを感じる痛覚はありませんが、軟骨が全てなくなり軟骨下骨に達すると強い痛みを引き起こします。

軟骨が薄い部分に高い圧力がかかると軟骨がすり減ってしまうリスクは高くなります。

でっちり姿勢(股関節屈曲位)にする筋肉は非常に多い

でっちり姿勢を引き起こす原因は様々ありますが、股関節周辺の筋肉が関係していることが多く、様々な筋肉が関係しています。

・腸腰筋

・恥骨筋

・大腿筋膜張筋

・中殿筋の前部線維

・小殿筋の前部線維

・大腿直筋

・内転筋群

です。これだけ多くの筋肉がでっちり姿勢と関係しています。どの筋肉が硬くなっているのかを整形外科テストなどを用いて絞っていきます。

上記で説明したように、でっちり姿勢でいると股関節の軟骨にかかる負担は大きくなるため、上記の筋肉を緩め、でっちり姿勢の改善をすることで股関節の痛みを改善することが望めます。

 

ただし、股関節の痛み=でっちり姿勢が原因だとは言えません。真逆の猫背(骨盤後傾)でも股関節の痛みを引き起こします。

現在の股関節の痛みがどこからきて、どのようなアプローチをするのが望ましいのかを明確に検査し、治療をおこなうことが股関節の痛みを改善するのに非常に重要であるといえます。