変形性股関節症の人が太ももが痛くなるのはなぜ?

年齢と共に関節の軟骨がすり減り股関節に痛みを訴える疾患である変形性股関節症。

変形性股関節症を患っている方々は進行度やその方の体質によって痛む場所は様々です。

「股関節が痛い」と訴える方以外にも

「太ももが痛い」

「膝の上の内側のほうが痛い」

「太ももの裏が痛い」

など股関節以外の筋肉に痛みを訴えることもあります。

股関節そのものと関係のない太もも周辺が痛む理由は何故なのでしょうか?

変形性股関節症特有の姿勢により太ももが痛む

変形性股関節症の原因の一つとして言われるのが猫背(腰椎後湾・骨盤後傾位)です。

腰が丸くなる姿勢の方が立つと、膝がやや曲がった状態になります。

姿勢正しく立っている時は股関節周りの筋肉は腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉が緊張しているだけで立つことができます。

しかし、腰が丸くなって膝が曲がった状態になると、バランスが悪くなり様々な筋肉を緊張させて立つことになります。

太ももの前の筋肉(大腿直筋)や、太もものやや内側の筋肉(内側広筋)、太ももの外側の筋肉(外側広筋)、太ももの裏の筋肉(大腿二頭筋)にも負荷が加わりこれらの筋肉も緊張することで立つことができます。

通常なら使わなくてよいはずの筋肉が体を支えるために緊張し、歩くなど体重移動がプラスされるとその筋肉にはさらに負荷がかかるため、やがて疲労を起こし痛みを引き起こすようになります。

 

筋肉を揉んでも根本治療にはならない

太ももが痛くなってしまう理由は猫背になってしまった不良姿勢を太ももの骨が支えるために疲労を起こして痛くなっています。

整骨院などに行き変形性股関節症の方が「太もも痛い」と訴えると太ももに電気を流したり、マッサージをしてくれたりします。

しかし、不良姿勢を改善したわけではないので再び立った姿勢で負荷がかかるため痛みが再発します。

揉んでもらったりして筋肉をほぐすと一過性には楽になったように感じますが、猫背の状態(腰椎後湾・骨盤後傾)を改善しないと太ももの痛みは再び起こってきます。

腰椎の後湾を改善するマッケンジー体操

腰が丸くなってしまう方が反対に反らす運動をおこなったほうがよいです。

それにはマッケンジー体操という体操がお勧めです。

 

①うつぶせに寝る

 

②胸の前あたりで肘を立て、体を起こした姿勢を30秒くらいキープする

③「②」の姿勢で腰に痛みが出ない方は、両手を胸の位置へ持ってくる。

肘を伸ばし、腰を反るような姿勢を2秒くらいキープする。

できるだけおへそが床につくようなイメージでおこなう。

元の姿勢にもどし、この体操を10回くらいおこなう。

 

丸まった腰をまっすぐにする運動です。毎日何回やっても問題なので股関節の痛みで太ももに痛みのある方はぜひおこなってみてください。