シンスプリントの治療

シンスプリントを好発する人は?

シンスプリントとは主に脛の内側が痛くなる症状です。運動をする時には体の多くの場所を動かし、それが原因で様々なスポーツ障害も起きます。シンスプリントもそのスポーツ障害の一つです。シンスプリントが好発する人の特徴をご紹介させていただきます。

 

  • シンスプリントが好発しやすいスポーツは?

 

シンスプリントの原因は一般的にはオーバーユース(運動のやり過ぎ)が原因と言われています。ランニングやジャンプなど過度に繰り返すことで起きます。脛の周りにはいくつかの筋肉がついており、走ったり飛んだりするとその度に伸びたり縮んだりをします。

シンスプリントが好発しやすいスポーツは、陸上競技やサッカー、野球、バスケットボール、バレーボールなどです。学生に多く、特に練習の厳しい強豪高校に中学校から入った子はいきなり練習の量、質ともに厳しくなるため、足への負担が増しシンスプリントになるケースが多く見受けられます。

 

シンスプリントの症状は初期段階では激しい運動をすると脛の内側や内側のくるぶしの上周辺が痛むことが多いですが、安静にしている時や歩いている時には痛みを感じません。また、運動後に痛みがおさまることがよくあるので痛みを我慢して続ける選手も多いのです。症状が進み、運動量を増えるにしたがって痛みが増し、重症化してくると安静時や歩いている時にも痛みがでます。

 

  • シンスプリントが好発しやすい年齢や性別は?

 

シンスプリントが好発しやすい特徴では、男女差にそれほどの差はありませんが、中学生や高校生など10代の女性に多い症状です。男女差でいえば、男性は筋肉量がありますので、筋肉の損傷などの症状に特徴が、女性は筋肉よりも骨に負担が出ている症状が特徴的です。

 

30代以降になると男性の比率もシンスプリントでは高くなります。これは10代の時に比べて筋肉量が低下したのですが、急に激しい運動を始めてことが要因として考えられます。最近はマラソンブームの影響で、東京マラソンなどのメジャーな大会に応募はしたら当選したのは

 

シンスプリントが好発しやすいケース

 

シンスプリントが好発しやすいケースでは、骨や筋肉のバランスが悪いことがあります。例えば陸上競技でランニングをする場合、一方方向に走り続けますよね。無意識にバランスも偏ってしまい負担も片側にいってしまうことが原因ともいわれています。車道の端を走っている方は、ずっと左車線を走ってグルッと1周して帰ってくるコースの方は左右のバランスが悪くなってしまうので、折り返し地点を設定し、左側車線と右側車線両方バランスよく走る方が足にとっては良いでしょう。

また、シンスプリントは初期段階では痛みも少ないので、我慢してしまう選手も多いのです。外傷とは違い、目に見えないので痛みが回りには伝わりにくく、練習が休めない為に悪化してしまうケースもあります。痛みがある場合には早めに治療を受けることも大切でしょう。

 

シンスプリントとは?

  • シンスプリントの解剖学的所見①原因

 

シンスプリントは別名「過労性脛部痛」、「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれます。ふくらはぎの筋肉は、ヒラメ筋、奥に後脛骨筋、長指屈筋とあります。この筋肉は脛骨の内側についており、地面を蹴る動作やつま先立ちを続けることで収縮します。

ランニングやジャンプを過度に繰り返すことでこれらの筋肉には強い牽引力がかかるため、骨の骨膜に炎症が起きてしまいます。

シンスプリントが起きやすい人は過回内足、偏平足などの体のバランスが原因や、シューズがあっていない、硬い地面を走ることも要因と考えられます。ランニングやジャンプを多くする競技の選手に多い症状で、特にランナーの20%から50%と高い発生頻度となっています。

 

②症状

シンスプリントの症状の部位は、脛骨内縁中3分の1、脛骨内踝より10cm程上にあります。圧痛と運動時の痛み、腫れの症状もあります。症状は段階的に進行し、初期段階では、痛みがあるが、ウォーミングアップをしていると痛みがなくなることが多くあります。次第に運動前後に痛みが出るようになり、重症化していくと日常生活にも支障が出るほどに痛みが増してきます。重症化の場合には疲労骨折の可能性も出てきます。

シンスプリントの検査

シンスプリントは脛の内側やふくらはぎを中心に痛みを感じるスポーツ障害です。ランニングやジャンプを過度に繰り返すことで炎症が起きてきます。シンスプリントは病院の検査で判別はできるのでしょうか?シンスプリントの検査についてご紹介させていただきます。

 

シンスプリントの検査方法①X線撮影、MRI検査

整形外科でおこなわれる検査としてはまず第一にX線による画像検査をおこないます。骨に異常がある場合にはX線撮影で判別をします。シンスプリントの症状の中にはX線撮影では映らないタイプも多くあります。まずは現在訴えている痛みがシンスプリントなのか疲労骨折なのかの鑑別も必要なため、X線検査をおこなうのが主流になっています。X線撮影は骨折などの骨の状態はわかりますが、筋肉組織の異常はなかなか発見することが難しいのです。シンスプリントは筋肉の内部で腫れを起こしている場合があるので、その時はMRI検査にて内部で厚くなっていることでシンスプリントの可能性を判別します。

 

●シンスプリントの検査方法②臨床テスト

シンスプリントの痛みには特徴があります。運動時や運動後に脛の内側やふくらはぎに痛みがあり、押しても痛みがあります。初期段階では安静時には痛みがなくなり、運動量の増加によって痛みや軽度の腫れが生じます。また、症状が両側にでるケースもあるために、整形外科では触診による臨床テストでシンスプリントを判断します。

 

シンスプリントと疲労骨折

シンスプリントとよく似た症状に脛骨疲労骨折があります。シンスプリントと疲労骨折の判断はとても難しく、スネの内側が痛いと言って整形外科へ行き、画像診断をしてもらうと疲労骨折をしていても初期には画像診断上問題がなくシンスプリントと診断されてしまうケースもあります。

 

自分で調べる方法は?

もしシンスプリントの痛みだと思っていたけど痛みがなかなかひかず、疲労骨折かも?と思った場合、下記のような検査をしてみてください。・スネの骨(脛骨)にデコピンをするように刺激を与えます。(痛む部分より離れていて良い)

この時に痛みを訴えている部分に響くような痛みがあれば疲労骨折を疑ったほうが良いでしょう。また、1度整形外科で検査をして「骨に異常がない」と言われても数週間痛みが変わらないようなら再び整形外科へ行き画像診断を受けたほうが良いでしょう。疲労骨折は初期の段階では画像診断上異常は見られず、数週間経ってから疲労骨折の画像所見が診られる場合が多いです。

 

 

整形外科での治療

①シップ薬やアイスマッサージ

 

シンスプリントの症状が初期段階の場合には、運動時にも痛みがおさまる場合があります。軽度であれば、運動を中止し、消炎鎮痛効果のあるシップ薬やアイスマッサージで治療をします。痛みがおさまる場合もありますが、運動量が激しい場合にはこれらの方法では改善されないことがあります。慢性化した場合には血液循環を促したり、筋肉を緩めるために温熱療法を行って治療を行います。

 

②リハビリ

 

シンスプリントが重症化すると運動にも支障が出てきます。その場合には運動を中止して治療に専念しないとさらに悪化してしまいします。シンスプリントが悪化していくと疲労骨折をする可能性もあり、その場合には運動を数カ月単位で休む必要が出てくるのです。

痛みが激しく、症状が進行している時には運動を中止します。痛みがおさまったら、水泳、エアロバイクで下半身の股関節、足関節を中心にストレッチをします。安静時の痛みや歩く時にも痛みがなくなってきたら、チューブトレーニングや軽いウォーキングを行います。急激に運動量を増やすと再び痛みが出るので、段階的にリハビリを行うのです。

 

③予防対策

 

シンスプリントは治っても、再発をする可能性があります。その為に予防方法も整形外科では行います。シンスプリントの原因に、硬い地面で運動していることがあります。そのような場所は避けたり、インソールで負担を軽減する指導も行います。また、偏平足はO脚、X脚など足の変形やバランスが悪いことも原因です。そのような体のバランスを整えると同時に、ストレッチで柔軟性を高めたり、普段から準備運動、練習後のクールダウン方法もシンスプリントの治療として指導をします。

 

自分でできるセルフケアは?

シンスプリントの場合、初期段階であればセルフケアが効果的な場合があります。ストレッチとマッサージをご紹介いたします。

ストレッチ

シンスプリントの原因となるのがヒラメ筋と後脛骨筋(こうけいこつきん)と呼ばれる筋肉です。この2つの筋肉が硬くなってくると脛骨の内側で付着する部位で炎症が起きやすくなるのでストレッチをおこない柔軟性を確保していきます。このストレッチをおこなって痛みがでる。または逆に痛みが増すという方はストレッチを中止してください。疲労骨折である可能性や、骨膜の炎症がかなり強いため返って痛みを増強させる可能性があるのでおこなわないようにしてください。運動部の子は「強くストレッチすれば効く!」と考えている人もいますが、決してそんなことはありません。ストレッチは「痛気持ち良い」範囲でおこなっていただき、ゆっくりと深呼吸しながら硬くなっている筋肉に酸素を行き届かすイメージでやることをお薦めていたします。

マッサージ

シンスプリントのセルフケアを行うマッサージの場合、脛骨の内側にヒラメ筋や後脛骨筋が付着する部位をマッサージしていきます。これもあまり強くおこなわず、「痛気持ち良い」範囲でおこなってください。軽くやっても痛む場合はなでる程度の刺激で充分です。軽くおこなっても痛みが出る場合は中止してください。疲労骨折である可能性、もしくは骨膜の炎症がかなり強いため行わないほうが良いでしょう。

ストレッチ、マッサージともにたくさんやれば効果的というものでもありません。やるタイミングは練習後のお風呂に入った後がよいでしょう。運動部の子はお風呂に入るのを嫌がる子もいますが、お風呂に入って体全体の血液循環を良くした方がシンスプリントの回復にもつながるのでお風呂で良く温まることも意識しましょう。

また、足元が冷えていると血液循環が悪くなり、シンスプリントの治りが悪くなるため、冷えた感じがしなくても靴下を履くようにしてできるだけ足元を冷やさない意識をもっておきましょう。

当院での治療

シンスプリントは当院が最も得意とする疾患の一つです。シンスプリントは特に学生の運動部に多く、練習を休めないがためになかなか痛みが改善せずに痛みをかばいながら競技を続けている選手も多くいます。やがて痛みが徐々に強くなっていき、いずれは競技を続けることができなくなってきます。また、痛みをかばいながら練習を続けていても、競技パフォーマンスが上がらないまま練習を行う事になり、良い結果がでなくなってしまいます。シンスプリントはより早期に治療を開始すれば早期に治る疾患です。早めに治療を開始し、1日でも早くベストなパフォーマンスができるよう施術させていただきます。

土井治療院ではシンスプリントの根本原因を取り除くことにより、再発を防ぎかつ即効性のある治療法をおこなっております。

 

①体の連動性を取り戻す。

人間の体は体全体を使った動きをしていればどこかの部位に極端に負担がかかることはありません。関節のゆがみやバランスが悪く、「体の連動性」がかけていると一つの部位に余計に負荷がかかり、その部分に痛みを感じるようになります。

例で言うと、単純に「歩く」と言う動作。健康的な人だと腰・股関節・膝・足首にそれぞれ25%の負荷がかかるとします。

この状態だと膝や股関節などに痛みを感じることはありません。しかし骨のゆがみなどで足のバランスが悪くなると身体にかかる負荷が腰50%股関節5%膝10%足首25%と負荷のバランスが変わってきます。この状態が長く続くとやがてこの方は「腰痛」になります。

 

シンスプリントも同じで、体の連動性がなくなり、足首周り、足根骨に負荷のかかる動きになるとその間の脛骨や後脛骨筋(こうけいこつきん)に負荷をかけることになります。そのため、ただ炎症を取るだけではなく、体全体が(特に下肢)が連動性のある運動を取り戻すことが再発のない身体作りにつながります。当院では、鍼治療を用いて体の連動性を取り戻す治療をおこなっていきます。ほとんどの場合、鍼治療のみで連動性が戻り、シンスプリントの痛みも改善する可能性が高いです。

②足のゆがみの矯正をおこなう。

シンスプリントになる方の場合、足根骨といわれる足首から下の骨が微妙に歪んでいることがありあす。足は「立つ、歩く」時の土台になる場所ですから足根骨が歪んでいると、下肢全体が不安定な状態になります。骨のゆがみにより不安定な状態を支えようと筋肉が緊張します。

シンスプリントで痛みを訴えるスネの骨(脛骨・けいこつ)の内側に後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉が付着します。この筋肉も足根骨がゆがみ、不安定な状態になると緊張します。後脛骨筋が緊張した状態でスポーツなどをおこなうと、さらに緊張が高まり、やがて脛骨内側に付着する骨膜との間で炎症が起き、痛みを誘発するようになります。

そのため、歪んでいる足の骨の矯正をかけていきます。

矯正といっても「バキッ」と音の出るような矯正ではなく、とてもソフトな整体法で矯正をかけていきます。シンスプリントの場合、強い矯正をかけるよりソフトな矯正でおこなったほうがより根本改善につながり効果も持続します。

 

③炎症の強い場合は鍼治療又は特殊な整体法で消炎鎮痛をはかる。

シンスプリントの場合、炎症そのものが悪いわけではありません。炎症が起きる原因を突き止めて治療を行わない限り改善はせず、痛みが和らいだけど、再び痛みが戻ってしまうという状態になりかねません。シップを貼っても痛みが取れないのは、炎症そのものが根本原因ではないからです。

上記の①②の治療をおこなってまだ痛みが残る場合に局所の炎症をとる治療法を合わせておこなっていきます。鍼に電気を流すパルス療法や特殊な整体法をおこないます。特別痛みを伴う治療ではありませんが、大変効果の高い治療法です。

 

上記で説明した①②③の治療法をおこなうことによりシンスプリントの早期改善、再発予防につながります。シンスプリントで苦しむ方の多くは学生の運動部が多いです。「練習を休めば楽になるのはわかっているけど休めない」というのが運動部の本音だと思います。

私自身も学生時代野球をやっていてシンスプリントで苦しんだ経験があります。私はどのような治療をすれば良いかわからず、痛みをこらえながら練習をしていました。痛みは徐々に増していきましたがそれでも練習を続けていました。今思えば痛みのことを考えながら練習をしていたためいつもベストな状態で練習していたとはいえません。3年間という短い間に結果を出すこと。ライバルがいること。様々な理由からなかなか練習が休めないと思います。当院ではできるだけ練習をやりながらより早期に治す治療を心掛けています。また足の痛みなく精一杯プレーができる日を1日でも早く取り戻したい方はぜひ足の痛みの治療院へ治療にいらしてください。

 

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