捻挫の治療

捻挫とは?

「関節」を捻ったり挫いたりすることによって、骨と骨の繋ぎの部分に過剰な力が加わり、「靭帯」が伸びたり縮んだり切れたりする状態のことです。 

体の全体重を支えている「足首」は、捻挫を起こしやすい部位ともいえます。 

「関節」とは?

「関節」とは、骨と骨とを外れないようにしっかり繋いでいる組織「靭帯(じんたい)」  

それを袋状に包みこんでいる組織「関節包(かんせうつほう)」  

その動きを滑らかにする組織「滑液(かつえき)」 

滑液を分泌する組織「滑膜(かつまく)」から構成されています。 

「関節」には可動領域があります。 

可動領域を超えてしまうような動きや負荷がかかった時に、骨や靭帯に影響が出て周辺の組織が炎症を起こしたり切れたりすることを「捻挫」といいます。 

 

「捻挫」をしたときに腫れたりあざになったりするのは、皮下出血や内出血を起こしているからです。 

捻挫の度合いと症状

捻挫の度合いにより治療方法なども変わってきますが、目安として三段階に分けられています。 

あくまでも目安であり、捻挫の回数等の個人差により治癒期間は変わってきます。 

第一度(軽度)

日常生活中などでも何気なく「イタッ」と 思うことが多い捻挫がこの部類になります。 

主な症状は以下に記してありますが、完治しないままにしてしまうことが多いので、捻挫を繰り返しやすくなるのも特徴です。 

痛みが治まっても注意が必要です。 

 

・靭帯が伸びているが、痛みは少ない 

・歩行に支障はない 

・数日から二週間ほどで痛みが治ま

第二度(中度)

日常生活中で階段から落ちたり転んだり、スポーツを楽しんでいたりする中で起こりやすい捻挫です。 

歩行がしにくくなるほどの痛みが伴いますので、その場合は「松葉杖」を使用することもあります。初めのうちは痛みだけでもその後に腫れてくることもあります。 

市販のシップは気休め程度で効果は期待できませんので、整形外科や整骨院などを受診することをお勧めします。 

主な症状は以下に記しています。 

・人体の一部が切れていて、治療が必要 

・歩行しにくく、曲げると傷む 

・二週間から一か月ほどで痛みが治まる 

第三度(重度)

この部類は、日常生活よりもやはりスポーツ等をしているときに起こりやすいといえます。 

かなりの痛みを伴いますので、応急処置も必要となります。 

早急に整形外科医の診察を受けることをお勧めします。 

主な症状は以下の通りです。 

・靭帯が完全に切れている 

・場合により手術が必要 

・痛みがひどく、歩けない 

・痛みが治まるまで、1ヵ月以上かかる 

 

捻挫の注意点

痛みが治まったからといって楽観してはいけません。 

痛みが治まったことと捻挫が治ることは同じではないからです。 

捻挫をすると、腓骨という部分が下がってきます。 

腓骨が数ミリ下がった状態でも放置すると、後々膝・股関節・腰など体のいろいろな部分に影響が出てきます。 

この骨のゆがみが原因で足首自体も、痛みが取れない・数年後に痛みが再発する・捻挫を繰り返すといった「慢性捻挫(陳旧性足関節捻挫)」になる可能性が大きく、更には関節内の軟骨がすり減って「変形性足関節症」という関節炎を発症する原因にもなります。 

捻挫直後から、この骨のゆがみを調整することが早期治癒に繋がります。 

捻挫の種類

内反捻挫

足関節を内側に捻ることによって発症する捻挫です。「外側捻挫」「内側に捻る捻挫」ともいわれます。 

足首捻挫の大半を占めるのが、この捻挫です。 

「腓骨(ひこつ)」「脛骨(けいこつ)」という足首に繋がる骨の長さや足首の構造により、足首は内側に曲がりやすくなっているからです。 

その中でも前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)が一部だけ断裂してしまうと、くるぶしの辺りが膨らんできます。 

「重度の捻挫になりにくい」「慢性捻挫になりやすい」「初期応急処置と根治が大切」という特徴があります。 

 なかなか痛みが治まらない場合や捻挫を繰り返す場合は、一度整形外科医の診察を受けることをお勧めします。 

「ストレッチ写真」と呼ばれるレントゲン撮影で関節の状況を診てもらうとともに、関節のぐらつきのチェックをしてもらってください。 

この捻挫で負傷するのは、足首の外側に位置している靭帯です。 

その中で一番傷つきやすいのは、一番手前側にある「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」という部位です。 

次に多くみられるのは、「前距腓靭帯」と「踵腓靭帯(しょうひじんたい)」の2つを損傷するケースです。 

3つ目の「後距腓靭帯(こうきょひじんたい)」は他の2つと違いかなり強固なつくりになっているので、そこを怪我することはあまりありません。 

しかし足首を捻ったときに人に乗りかかられて強い内反状態になると、損傷することがあります。 

単独で損傷するのは「前距腓靭帯」だけで、他の2つの靭帯は前距腓靭帯損傷に伴うことがほとんどです。 

外反捻挫

文字通り、足関節を外側に捻ってしまうことで起きる捻挫です。 

「内側捻挫」「外側に捻る捻挫」ともいわれます。 

足の内側を支える三角靭帯に大きな影響があり、よほど強力な力がかからないと外反捻挫にはなりにくのですが、受傷してしまうと、骨折の可能性が高くなります。 

出来る限り早急に必ず医師の診察を受けましょう。 

「三角靭帯(さんかくじんたい)」は、足首の内側の支えを担っている部位です。 

「三角靭帯」はとても強靭な靭帯なので、外反捻挫は起こりにくく、断裂することもありません。 

それ故に骨の付着面を剝がしてしまい遊離させてしまうこともあります。 

底屈捻挫

つま先が足の裏側に大きく曲がって発   

症する捻挫です。 

「前側捻挫」とも言われています。ですが足首の手前には靭帯はありません。この場合、代わりに関節を包む関節包に怪我を負うことになります。 

3種類に捻挫の中でも、発症率の低い捻挫になります。 

 

「捻挫は主にこの3種類に分類されますが、いずれにしろ痛みが治まり日常生活に影響がなくなった時点で捻挫が完治したと考えるのは早すぎます。 

例えば痛みはなくなっても骨や関節が少しズレていたり、靭帯に傷が入ったままだったり、立った時に足の長さが違う、ということもあります。すべてを確認し、どこも完全に元の状態に戻った時が「完治した」という状態です。 

後々後遺症に悩まされたり、捻挫の痛みが再発したりという状況にならないためにも、軽度の捻挫でもしっかりとした治療が必要です。 

捻挫しやすい場面やスポーツは?

捻挫しやすい場面

日常生活やスポーツ時の動きの中で、どんな時に捻挫しやすい状況になるのかをまとめてみました。 

・ジャンプ着地時 

・ストップ&ゴー(急に走ったり止まったり)    

の動作が多いとき 

・階段から落ちる 

・足首の関節が硬い 

・ハイヒールを履いて歩行しているとき 

・トレイルランや登山などの不整地での歩行やランニング 

・過去の捻挫をしっかり治していない(普通に歩行していても捻挫する) 

捻挫が多い代表的なスポーツ

昨今様々な年齢層の方々がスポーツを楽しめるようになりました。 

そこで捻挫を起こしやすいスポーツにはどんな協議があるのかをまとめてみました。 

○テニス 

○バスケットボール 

○バドミントン 

○ラグビー 

○野球(主にスライディング時) 

○バレーボール 

○スケート 

○スキー 

○サッカー(外反捻挫を起こしやすい競技) 

○走り幅跳び 

知っておきたい応急処置とセルフケア

「RICE」ってどんな方法? 

R REST         安静 

I  ICENG       冷却 

C COMPRESSION    圧迫 

E ELEVATION      拳上 

 

 

上記の4つの処置の頭文字をとって「RICE」といいます。 

この処置は、軽度の捻挫に有効的です。 

 

 

 

この処置は長くて捻挫直後から48時間とされています。 

48時間以上冷やすのは血行不良を引き起こし、悪化させる可能性があります。 

48時間経っても腫れや痛みが引かない場合は、早急に医師の診断を受けましょう

私がおススメする急性捻挫の処置方法

私がおススメするのは、「温冷交代浴」と「運動療法」を組み合わせる方法です。 

上記の通り「交代浴」をする間に 足首を痛みが出ない程度に動かします。 

この動作を入れた処置をお試しください。 

機能回復を早め消炎鎮痛にもつながり、効果的です。 

ただし徐々に痛みが増してくる場合は、速やかに中止してください。 

痛みや腫れがかなり強い場合は、整形外科医の診察を受け靭帯損傷度合いを確認してください。 

テーピングの方法は?

受傷した直後は、テーピングで固定した方がいい場合があります。 

その場合はキネシオテープで固定します。 

重症例は必ずテーピングで固定します。 

ご希望の方には捻挫のテーピング方法の指導も行っています。 

スポーツ選手の方は特に、早期治療が早期回復につながり、結果として競技復活への近道になります。 

足首を捻挫してしまった時の簡単なテーピング方法を紹介しています。 

家でもできるので、時間がある時にやってみて下さい。 

テーピングをすることで損傷した部分をカバーしてくれますので、「日常生活のサポート」や「痛みがなくなった後の治療」としても使えます。また「同じ捻挫をしないようにする防止対策」にもなりますし、何より「再び競技ができるようになる」ので、重要だと言えます。 

上記以外でも様々な場面に対応できるように、テーピングで固定した方がいいでしょう。 

下記に2つのテーピングに関する動画をあげています。 

是非ともお試しください。 

 

 

 

お灸で消炎鎮痛?

捻挫の治療にお灸も効果があります。 

ただし、捻挫直後のお灸は症状を悪化させるので絶対にしてはいけません。 

足首の腫れが引いて2週間以上経過した後、痛みが続く場合にはお灸は効果的です。 

お灸で温熱重を与えると、筋肉・血管・リンパ節などを刺激し血行が良くなります。 

一日1回のお灸で、消炎鎮痛効果が出てきます。 

痛みが強くなる場合にはアイシングをしてください。 

自分でできるお灸の方法の動画を紹介しています。 

ぜひ参考にしてみてください。 

 

「足そらし」の方法は?

「足そらし」は捻挫後の有効なリハビリの一つです。 

「踵骨(しょうこつ)」という踵の骨の歪みを放置すると、捻挫を繰り返したり足底筋膜炎や膝痛・股関節通・腰痛の原因になったりします。 

この方法は「踵骨の位置をしっかり正しい位置に戻す」ためのストレッチになります。 

図や動画で紹介していますので、ぜひお試しください。 

図のように、膝を曲げないことが重要ポイントです。 

足をそらした時に、足首からお尻まで直線になるように注意します。 

 

捻挫後のリハビリ

捻挫後のリハビリを始めるときは、足首が硬くなっています。 

まず、足首の可動域を広げるためのリハビリから始めます。 

この場合、捻挫した箇所が腫れてくることが多くありますので、その際にはアイシングで冷やし、治療効果を上げていきます。 

リハビリは頑張りすぎると逆効果になってしまいますので、マイペースで無理なく適度に行うことが大切です。 

 

可動域回復   

膝を曲げて足首の関節に負荷をかけます。 

足首の状態を見ながら、痛い所で止めてしばらく我慢します。 

 

当院での足首捻挫の治療

当院では、「足首捻挫」の治療のエキスパートが揃っています。スポーツ選手になるとどうしてものんびり治すという訳にはいかず、「試合までに治す」「合宿までに治す」など期限を決めざるを得ませんので、当院ではできるだけ早期に完治する為の治療法を研究してきました。 

また上記で説明した捻挫による骨のゆがみが原因で2次的な痛みが起こらぬように、矯正をかけ根本的な治療を行っています。 

 

 

捻挫受傷初期は腫れや痛みが強いため、消炎鎮痛を目的として損傷している靭帯や関節包の足首周りに針治療をしています。 

細かい触診により傷めている靭帯の場所を特定し鍼治療をすることが重要になってきます。 

また強い痛みにより足首やその周りの筋肉が硬くなり、足首にさらい強い負荷をかけるという悪循環に陥りますので、硬くなった筋肉も鍼治療を行い緩めていきます。 

大京的な筋肉に「前脛骨筋」「長趾伸筋」「長腓骨筋」「腓腹筋」「ヒラメ筋」などがあります。 

 

 

足首の捻挫の根本治療には、「骨の矯正」が大変重要になってきます。 

「骨の矯正」と聞くと、バキバキと音が鳴るような痛そうなイメージが強いと思います。 

体験されるとご理解いただけると思いますが、実際には軽く触れられているような感触でとてもソフトなのでご安心いただけると思います。 

「骨の矯正」をする際に強い力で行うと、骨は一度正しい位置に戻りますが、人間の脳が外部刺激と認識していまい元の悪い状態ゆがんだ状態に戻ろうとする作用が働きます。 

そうなるとまた矯正のやり直しという悪循環に陥ってしまいます。 

そのために当院では、治療効果が長時間続くようにソフトな矯正を施術しています。